特集 大般若会と演奏会
特集 大般若会と演奏会

かつて東海道の宿場町として栄えた保土ヶ谷宿。
横浜からの便もよく緑が豊かなJR保土ヶ谷駅から程近い場所にある福聚寺さんにて大般若会の法要があり、 お手伝いに行ってまいりました。

大般若会とは、大般若経全600巻を転読することで、「般若経」の空(くう)の教えを体得し、 すべての苦厄を消しさり、悪霊を退散させ、五穀豊穣や社会の平和を祈念し、人々を幸福な生活に導くことを目的とした大法要です。
多くの檀信徒の方が参詣の中で盛大に行われた大般若会は、圧巻の一言でした。
スタッフ後記

みなさんがよく知っている「般若心経」。
それは玄奘三蔵(三蔵法師)が天竺(インド)から持ち帰った経典を4年の歳月をかけて漢訳し、 全600巻の「大般若波羅密多経(以下、大般若経)」を完成させました。 それをさらに262文字のお経にまとめたものが「般若心経」というわけです。
大般若経は、数あるお経の中でも最もありがたいお経であり、祈祷、祈願の為に読まれるのですが、
600巻という膨大な量の経典をほかのお経のように一字一句を飛ばさずに読むという事がむずかしいのです。
そこで転読といって、陀羅尼という呪文を唱えながら1巻1巻パラパラとめくり転読するというのが、昔から伝わる大般若会の儀式作法です。
僧侶がたは600巻を分担して転読し、はじめに大きな声で「大般若波羅蜜多経巻第○○巻」、と唱え、経文を誦しつつ、
左右と前に七回、パラパラとめくり、最後に一回ずつ、
「降伏一切大魔最勝成就」(一切の大魔を降伏すること最も勝れて成就せり)と願文を大声で唱え、勢いよく経本をおきます。
13人の僧侶で1時間ほどかかる大儀式です。もう見ているだけでその迫力に圧倒されてしまいます。

法要後、参詣の檀信徒の方々に中国琵琶の第一人者・邵容(シャオ・ロン)さんの演奏を楽しんでいただきました。
福聚寺さんの本堂内に響く中国琵琶の音色は、幻想的でみなさんうっとりとした表情を浮かべていました。
「本来であれば音響を考えて造られてはいないお寺の本堂という場所は演奏に向かないことが多いのですが、 こちらの音響はコンサートホールで奏でているかのように音色が響きわたり、気持ちよく演奏ができました。」とはシャオロンさんの弁だ。
大本山建長寺から、新倒(今年入った修行僧)から6年目の古参まで7人お手伝いに来られており、
とてもキビキビと準備やお手伝いをされていたのも印象的でした。
私も心を引き締め修行僧のように頑張っていこうと誓いました。
